【信頼禁物】Venusの利用リスクをまとめます。

イケハヤです。

BSCにおける最大のレンディングサービス「Venus」のリスクを解説します。

これ割とみなさん思考停止でトラストしている気がしますが、けっこう危ないです……。

Venusは仕様変更が激しい。

なぜVenusに気をつけるべきかというと、かなり仕様変更が激しいんです。

割と重大な変更を、しれ〜っと実装してきやがるので、利用しているならProposal(Vote)はしっかり読み込まないとダメですね。これもまた説明が適当なのでわかりにくいですが……。

なお、運営・関係者がXVSを大量に握っている(と思われる)関係で、このVoteは実質的に形骸化しています。まぁ、それは他のプロジェクトにも同じことがいえたりもしますが……。

関連するプロジェクトへの仕様変更の周知も十分ではないようで、AutoFarmはVenusの仕様変更の影響を受けて、顧客資産を失う事故が発生しました。

関連記事:21 April 2021 — Venus Vaults Post-Mortem

これはAutoFarm側の落ち度でもありますが、Venus側からのアナウンス、もうちょいなんとかならんのか?とは思いますね……。

トークン設計と配布が雑。

Venusを運営しているのはSwipe社なのですが、ここはなんというか……トークン設計が雑なんですよね。

たとえばこれ。Swipeの創業者が先日2億ドル分の保有トークンを焼却しましたが……。

いや、お前、そもそも創業者の持ち分が多すぎないか!?とw 200億円以上ですからね……。

Venusについても、突如XVSに加えて、「VRT」というトークンの追加を発表しました。

なお、VRT追加についてのVoteは実施されていませんw Voteの意味よ!!

関連記事:https://venus.io/VRTWhitepaper.pdf

VRTはXVSホルダーにエアドロップされ、Venusエコシステムのインセンティブに使われるとのことですが……錬金術感がありますよねぇ……。

XVSの大口にとってあまりにも有利な気がしてなりません。まぁ、ぼくは投資予定はないのでいいんですが……。

追加される担保資産がリスキー。

これがもっとも大きなリスクで、Venusには割と微妙な銘柄が、担保資産としてリストされています。

なぜこれがリスクかというと、謎のトークンを担保に、自分が預けた大事なBTCBとかが「借り逃げ」される恐れがあるんですよね……。

実際にVenusはそんな事故もやらかしています。CAN事件は忘れないぞ……。これ、顛末次第ではマジでサービスが崩壊していたくらいの事故です。

関連記事:【DeFi】VenusにおけるCAN事件について~2021年1月14日、その時何が起こったか~

CAN事件以降、借り入れ上限ができたりVoteが実装されたり、さすがに安全性は高まりましたが、それでもなお、いきなりDOGEを追加するあたりは信用できません……w

なお、VRTについても、流動性が十分になった段階で担保資産に入るようですね。

自分たちが空気から生み出したVRTを担保に、ユーザーのBTCBとかステーブルを借りられる……というのは、ぼくは好きではないです。

Venusのイーサリアム版に当たる「Compound」は、ここらへんの担保追加は非常に慎重です。なんと、未だにUSDTは担保に使えないレベルです。

それでもCompoundはしっかり使われているんで、Venus、無駄に攻めてリスクを上げる必要はまったくないと思うんですけどねぇ……。Compoundみたいな正統派レンディングがほしいです、マジで。

とはいえ、逆に安全といえば安全。

「じゃあVenusは絶対使わないほうがいいの???」

と思う方もいるかもですが、あくまでこれは好みの問題もあるので、あとはご自身の判断に任せます。ぼくもたまに使ってますし。

ある意味でVenusは安全といえば安全で、ここは運営がかなりの資金を持っているんですよね

それが明らかになったのは「CAN事件」で、事故の最中、なんとVenus運営は2000BTC以上の資金を、迅速にプロトコルに供給しました。

「始まったばかりのプロジェクトのくせに、どっからそんなカネが!?」と思いましたが、Venus(Swipe)はBinanceの買収済み子会社なので、Binance本家の資金が流れてきたのかもしれませんね。

確実なことはいえませんが、Venus本体のやらかしでなんらかの事故があった際は、Venus/Binance側からの補償もあるかもしれません。その意味では、安全といえば安全です。

Venusを使うなら。

これはVenusに限らない話ですが、Venusを使う際は以下の点に注意しましょう。

  • 重要な仕様変更は注視する(Annoucement、Voteはすべてチェック)
  • 自分が預けたコインが、DOGEやSXP、VRTのようなトークンを担保に借りられていくことを理解する
  • Venusを使った関連サービスを使うときも要注意(BUNNYの単体プール、ACoconutのvBTC+など)

レンディングサービスはCompound並に保守的に運用されてほしいんですけどね……。

貸し手に回るという観点なら、Alpacaのレンディングのほうが個人的に好きですね。こちらも利回りは十分にいいです。

ぼく自身は、単品のBNB, BUSDは、Alpacaのレンディングを使ったGrowing.fiのVaultに入れてます。表記のAPYはなぜか少なめに出ているので、実際に預けて確認してみてください〜。

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引用元: まだ仮想通貨持ってないの?

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