12月14日以降は下位コインのドミナンスの増加が顕著、上位コインからの資金が流入か

今年に入り暗号通貨市場におけるアルトコインのドミナンスが上昇しています。アルトコインの中には最近の3ヶ月間で100%以上価格が上昇したコインもあります。これにより上昇相場が戻ってきたとの観測も聞かれるようになりました。

一方で市場全体の時価総額を見ると、2月19日に記録した1384億ドルが天井となっており、現在はこれを超えることができていません。時価総額チャートを見る限り、新たな資金が流入している様子は見られません。

EOS,LTC,ADA,TRX,BNB,BCHのアルトコインのドミナンスは12月14日以降増加傾向にあります。

BTC、ETHとXRPを合わせたドミナンスはいずれも減少傾向にあり、市場の上位3コインからの資金が下位のアルトコインに流れている様子が伺えます。

暗号通貨市場では時価総額チャートの底でBTCのドミナンスが天井を打つ傾向があります。BTCは最もボラティリティが低く安定しているため、リスクオフ時に資金が集まっていると考えられます。

BTCのドミナンスとは逆に、市場がリスクオンの際はボラティリティが大きい下位のアルトコインのドミナンスが上昇する傾向があります。ドミナンスの上昇が天井を打つと、利益確定の売りが発生し市場全体が下落すると考えられます。

注目すべきは、現在下位のアルトコインのドミナンスが上昇している一方で時価総額推移は横ばいにある点です。市場の資金が増えていない状態で市場参加者はリスクが高いコインを多く保有していることになります。

資金が継続的に市場へ流入している状態であれば、利確を目的とした売りの供給を吸収する買いが期待できますが、現状新規の投資家やトレーダーからの資金が流入しているようには見えません。

今回の上昇のサイクルが終わりに近づき大きな利確売りが発生した際は、買いの需要不足により価格が大きく下落する可能性が高いと考えられます。

引用元: ビットコインニュース

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