アルゼンチン民間銀行ビットコインを国際送金手段として採用

アルゼンチンの民間銀行であるBanco Masventas(BMV)は、ビットコインを国際送金手段の一つに追加したことを発表した。南アメリカ大陸を中心に事業を展開するスタートアップBitexとパートナーシップを組んだことで、今回のビットコインを活用した国際送金が可能になった。

送金のためにビットコインを採用した民間銀行はBMVが世界で初であるようだ。顧客は、国際送金の際に通常のSWIFTかビットコインを選択できるようになった。

BMVによるとビットコインの送金は50を超える国へ送金が可能であるとのことだ。SWIFTでは2〜3日以上かかっていた送金時間が、ビットコインを使えば24時間以内に完了する。しかし、手数料は送金額の3%になり決して安いとは言えない。

顧客は送金手段としてビットコインを選択することができるが、実際の送金はBitexが代行するため、顧客がビットコインを操作することはない。ビットコインは送金手段としてのみ利用されるため顧客は、送金先で現金を再び受け取ることができる。

現在アルゼンチン政府が発行する国債の金利が急上昇しており、10年物国債金利は2015年以来となる5.8%を記録している。法定通貨のペソの価格はドルに対して下落しており、一年前と比べて60%も価値が減少している。

法定通貨の価値が下がるアルゼンチンでは、資金を国外へ逃がそうとする動きが強まっており、その煽りをうけた結果がBMVのビットコイン採用に繋がったものと思われる。ビットコインのネットワークはすでに世界中の国に広がっており、法定通貨の価値が減少する国では、市民が通貨をビットコインを活用して国外送金するなどの事例が増えている。


Coindesk

引用元: ビットコインニュース

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